6月の片恋

2005年7月20日 連載
6月の片恋
あれはまだ涼しい頃だったなあ

あたしはまだ何にも考えてなくて

ただ明日に控えた体育祭の準備を楽しんでいた

後でこんなに苦しいとは知らずに

恋したい!とかいいながら ふざけてた。




あいつと最初に話したのは体育祭の一日前。

委員会に入ってたあたしは部活を抜け出して、

体育祭の準備という肩書きで、まぁ、つまり

部活をやりたくないがためにサボってたようなものだった。汗

放送委員会は3年生だけが仕事のはずだった。

なのに1年のさらさらロングヘアーの女の子が、

「あたしも手伝います!」

とかいって、何気に3年生の中に入ってた。

その態度が気に入らなくて香織はすごくテンション低かった。

後で知ったけど、その「さらさらロングヘアーの女の子」の名前も

香織だった。これは単なる偶然だけど。
 
 
ためしに曲流したり、アナウンスしたり。

ぶっちゃけすっごいふざけてたし、

アナウンスとか最悪だったとおもう。汗

 
 
そんでそのとき、あいつが居たんだ。

あいつは実行委員で、ずっとそこら辺うろうろしてた。

最初にあたしが注目したのはあいつのこの発言だった。

「前田君声高ーい!」

なんだこいつ。

お前のほうが確実に前田(クラスメイト)より声たけーよ!!!

「いや、君のほうが高くない?笑」

何にも考えずにこんな言葉が口から出ていった。

ちょっと以上にびっくりした。

だって人見知りするはずのあたしが、見ず知らずの後輩に突っ込みいれてるよ?!

「そーだけどー、これから声変わりするから!!!」

ってノリ良いなあw笑

そんな感じで最初の会話しゅーりょー。

とおもったらあいつだよ、あいつが調子乗ってる。1年の香織。

「先パぁイーvやめてくださいよぉーw」

うっわー

最悪。

こーゆーの男子はどうなんでしょうかねー・・・汗

3年の香織なんてテンションまた下がってる様子。

周りの女子もドン引き。

『せんぱぁーいvやめてくださぃよぉーwだって!!』

前を向くとそこにいたのはまぎれもなくあいつ。

なに、その下手な物まねは。笑

つかさず1年の香織が、「じゅんくんやめてくださいーw」

だって。肝。

へえ、「じゅん」ってゆーんだ。あの声の高い後輩は。

そんな風におもった。と、おもう。

それから部活に戻った。

部活では、1年の香織がむかついてむかついて仕方なかった。

ま、そのことしか頭になかったってゆーことかな。

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