元彼
なんて言うほどのものじゃないかもしれないけど
中2の秋に付き合ってた子。
人生で初めて付き合って
本当舞い上がってて
そんで
相当ひどいフリ方をした子
同じクラスになったこともなかったし
そんな理由もあったから
直接話すなんて
出来なかった。
その後
名前も忘れた人と
付き合ったんだか
そうじゃなかったんだか
わかんなくて
とりあえずカウントしてはいるけど
なんか経験欲しくて 笑
だからちゃんと付き合ったのって
その人だけなのかも。
でも手もつないでないよ。笑
3ヶ月付き合ってたけど。笑
一生かかわることなんてないと思ってた
でもやっぱりどこかで振ったこと後悔してた。
友達には 好きじゃなかった なんていってたけど
付き合ってたときは 誰にも取られたくなかった
なんだかんだでずっと続くと思ってた
ちゃんと 大好きだった。
あたしはあの時子供で
まあ今もまだ子供だけど
相手の気持ちなんて わかってるつもりで 全然考えてなかった。
相手だって生きてる
ただ「自分のものになった」ってゆー感覚がうれしかっただけ
だったんだよ あたし
そんな軽い気持ちで
人と付き合っちゃいけない
相手だって生きてる
それを知るのは
あれから1年と少し経ってからなんだけどね
―アドレスは 適当に誰かに聞いておいて
って言って
何より話しかけられたことにかなりびびってたから
その場をはやく流したかった。
どうしてだろうって思った けど
たぶん、卒業アルバムに 「色々ごめんね」
的なコメントをかいたから
かな
と
思った。
校庭には結構人がいて
なんてゆーんだっけ
人で通路をつくってた。
その間を卒業生が通る 的なやつ。
えみこと話しながら
その間を
通り始めた
本当にこれで
終わりなんだあ
でもみんな
笑顔だった!
写真撮ったりして
歩いて
たくさんの後輩の中で
みつけた
目が合った
あたしは、立ち止まることなく、
あの子は、何を言うわけでもなく、
通り過ぎた。
一瞬だった。
その一瞬は
時間がゆっくり流れた気がした
これで本当におしまいだね。
何もなかったけど
でも君への思いは確かだった。
最後の最後で
話しかけなかったあたしは
ばかだったな。
ちょっと後悔してるよ。
なんて言うほどのものじゃないかもしれないけど
中2の秋に付き合ってた子。
人生で初めて付き合って
本当舞い上がってて
そんで
相当ひどいフリ方をした子
同じクラスになったこともなかったし
そんな理由もあったから
直接話すなんて
出来なかった。
その後
名前も忘れた人と
付き合ったんだか
そうじゃなかったんだか
わかんなくて
とりあえずカウントしてはいるけど
なんか経験欲しくて 笑
だからちゃんと付き合ったのって
その人だけなのかも。
でも手もつないでないよ。笑
3ヶ月付き合ってたけど。笑
一生かかわることなんてないと思ってた
でもやっぱりどこかで振ったこと後悔してた。
友達には 好きじゃなかった なんていってたけど
付き合ってたときは 誰にも取られたくなかった
なんだかんだでずっと続くと思ってた
ちゃんと 大好きだった。
あたしはあの時子供で
まあ今もまだ子供だけど
相手の気持ちなんて わかってるつもりで 全然考えてなかった。
相手だって生きてる
ただ「自分のものになった」ってゆー感覚がうれしかっただけ
だったんだよ あたし
そんな軽い気持ちで
人と付き合っちゃいけない
相手だって生きてる
それを知るのは
あれから1年と少し経ってからなんだけどね
―アドレスは 適当に誰かに聞いておいて
って言って
何より話しかけられたことにかなりびびってたから
その場をはやく流したかった。
どうしてだろうって思った けど
たぶん、卒業アルバムに 「色々ごめんね」
的なコメントをかいたから
かな
と
思った。
校庭には結構人がいて
なんてゆーんだっけ
人で通路をつくってた。
その間を卒業生が通る 的なやつ。
えみこと話しながら
その間を
通り始めた
本当にこれで
終わりなんだあ
でもみんな
笑顔だった!
写真撮ったりして
歩いて
たくさんの後輩の中で
みつけた
目が合った
あたしは、立ち止まることなく、
あの子は、何を言うわけでもなく、
通り過ぎた。
一瞬だった。
その一瞬は
時間がゆっくり流れた気がした
これで本当におしまいだね。
何もなかったけど
でも君への思いは確かだった。
最後の最後で
話しかけなかったあたしは
ばかだったな。
ちょっと後悔してるよ。
そのときの
その卒業間近のあたしの選択は間違ったものじゃない
って、今でも思っている。
今というのは あの あいつに恋したときから1年以上たった今だけど。
卒業まで あと3日を過ぎて
あと2日を 過ぎて
とうとう 明日が 卒業の日
予行練習をしているときも まだ
明日が卒業式なんて 思えなかった
この体育館で思い出すのは
入学式 最初の日
あのときは男子なんかまだ殆どあたしと変わらないくらいの身長だったのに
いまはもう みんな見上げるくらい高くなっちゃったもんなあ。
離任式
知ってる先生は誰独りいないのに
どの先生も うちの中学を ものすごく愛している先生で
スッごく印象深かった。
先輩たちはみーんなないちゃって 先生も泣いてて
すごく 一体感のある 離任式だった。
最初の合唱祭
あの日あたしは調子悪くて 倒れちゃって
学年合唱歌えなかったんだよなあ
でもみんなが歌ってるときに あたしはこの体育館に入った
みんなの歌声は すごかったよ
子供っぽい声かもしれなかったけど 今でも覚えてる
あのときの迫力 いつまでもわすれない
2個上の先輩の卒業式
怖い先輩 口うるさい先輩 優しい先輩
でもみんなみんな 憧れの先輩だった
かなしくてかなしくて でもすごい感動的な卒業式だった
あたしも こんなせんぱいになるんだって そう思ったんだ。
季節は巡り 後輩が入ってくる。
入学式 今度は迎える側。
みんな小さくて こいつらが後輩かー
とか思いながら すっごいわくわくしてた。
クラスも ちょっとなったことない人ばっかで焦ったけど
いいクラスだったな。
そうだね。このトキ あいつも入学してきたんだね。
あのときは全然知らなかったなあ あたりまえか。
2回目の合唱祭
あたしは実行委員として みんなの役に立てなかったことが
あまりにくやしい。
でもみんな そんなあたしを攻めずに
一生懸命歌ってくれた。
結局 結果は惨敗だったけど
そんなことよりなにより あのクラスのみんなで
まともに歌えたことは 奇跡だと思うよ。笑
1つ先輩の卒業式。
またこのときも すっごい感動した。
だってさー、同じ部活の部長だった先輩が
顧問の先生とか そーゆー・・・なんてゆーの?
もろ内輪のあたしたちに突き刺さる作文をね、
泣き泣き読んでくれたわけ。
そりゃあ目頭くるっしょー;;
そして何より この体育館の思い出といえば 部活。
苦しいことばっかだった。 かなしいことばっかだった。
でもあたしは弱虫だから そんなこと反発も出来なければ
見返してやろうなんてことも出来なくて
やめてしまうことも出来なくて
でもよかった。
笑いながら みんなに不満を見せないまま
脇役で
がんばって
さいごまで そうやってやり遂げられたんだからよかった。
その卒業間近のあたしの選択は間違ったものじゃない
って、今でも思っている。
今というのは あの あいつに恋したときから1年以上たった今だけど。
卒業まで あと3日を過ぎて
あと2日を 過ぎて
とうとう 明日が 卒業の日
予行練習をしているときも まだ
明日が卒業式なんて 思えなかった
この体育館で思い出すのは
入学式 最初の日
あのときは男子なんかまだ殆どあたしと変わらないくらいの身長だったのに
いまはもう みんな見上げるくらい高くなっちゃったもんなあ。
離任式
知ってる先生は誰独りいないのに
どの先生も うちの中学を ものすごく愛している先生で
スッごく印象深かった。
先輩たちはみーんなないちゃって 先生も泣いてて
すごく 一体感のある 離任式だった。
最初の合唱祭
あの日あたしは調子悪くて 倒れちゃって
学年合唱歌えなかったんだよなあ
でもみんなが歌ってるときに あたしはこの体育館に入った
みんなの歌声は すごかったよ
子供っぽい声かもしれなかったけど 今でも覚えてる
あのときの迫力 いつまでもわすれない
2個上の先輩の卒業式
怖い先輩 口うるさい先輩 優しい先輩
でもみんなみんな 憧れの先輩だった
かなしくてかなしくて でもすごい感動的な卒業式だった
あたしも こんなせんぱいになるんだって そう思ったんだ。
季節は巡り 後輩が入ってくる。
入学式 今度は迎える側。
みんな小さくて こいつらが後輩かー
とか思いながら すっごいわくわくしてた。
クラスも ちょっとなったことない人ばっかで焦ったけど
いいクラスだったな。
そうだね。このトキ あいつも入学してきたんだね。
あのときは全然知らなかったなあ あたりまえか。
2回目の合唱祭
あたしは実行委員として みんなの役に立てなかったことが
あまりにくやしい。
でもみんな そんなあたしを攻めずに
一生懸命歌ってくれた。
結局 結果は惨敗だったけど
そんなことよりなにより あのクラスのみんなで
まともに歌えたことは 奇跡だと思うよ。笑
1つ先輩の卒業式。
またこのときも すっごい感動した。
だってさー、同じ部活の部長だった先輩が
顧問の先生とか そーゆー・・・なんてゆーの?
もろ内輪のあたしたちに突き刺さる作文をね、
泣き泣き読んでくれたわけ。
そりゃあ目頭くるっしょー;;
そして何より この体育館の思い出といえば 部活。
苦しいことばっかだった。 かなしいことばっかだった。
でもあたしは弱虫だから そんなこと反発も出来なければ
見返してやろうなんてことも出来なくて
やめてしまうことも出来なくて
でもよかった。
笑いながら みんなに不満を見せないまま
脇役で
がんばって
さいごまで そうやってやり遂げられたんだからよかった。
そして 3学期
本当に時が経つのは早いもので
受験も間近になっていた。
合格率80パーセント といわれてもやはり
ものすごい不安で
いや、別に夜寝られないとか そういうのはなかったけど・・・笑
それからまもなく 私立の推薦入試・合格発表
続々と合格していって すっかりくつろぎモードの仲間をみて
うらやましいな〜とかおもっていた。
すっかり あいつのことは意識していなかった
受験に悩まされ 受験に救われた
人生で一度の高校受験は そんなこんなで 無事に終わった。
推薦入試の日は 2年生はスキー教室だった。
あたしはこんなに緊張してんのに あいつらは・・・・
とかちょっとうらやましげに思っただけで
別に胸が苦しいとかどーのは 思わなくなっていた。
それからの1週間はどーすごしたのか 覚えてない。笑
でも早く過ぎて行ったんじゃないのかな?
面接が終わったあとは 結構すがすがしくて、
絶対受かったな★
とか実は思ったりしていた。笑
あたしの予想は見事に当たり
無事に 市内のトップ高に合格したのであった。
あたし含む仲良しの4人組 も見事に合格し
3人ともずいぶん前に彼氏と別れて みんなフリーだったため
みんなで遊びまわった。
まだ一般は終わってないから 派手には遊びまわれなかったけど
受験が終わったあとの爽快さは 結構なものだった。
早く高校生になりたい。なりたい。
そんなことばっかり考えて いた。
気がつけば一般受験も終わり、
みなそれぞれ進路が定まった。
あたしの中学校生活は 残すところ あと10日ほどとなった。
卒業する という実感が まるでなかった。
今年は結構みんなばらばらな進路なので
本当に 卒業したら一回も会えなくなる人とかいると思う。
友達と 「もうこの帰り道もあとすこしなんだねー」
とかいいながら
ああ そうなんだ・・・
とかたいした実感もわかないで この先
自分にどんな未来が訪れるかも知らないで
ただ まだ胸に少しだけ残るわだかまりの火が
完全に消えていると思い込んでいた。
そのときはまだきっと 少しばかり 残っていたんだと思う。
でも あたしは気づかなかった
気づこうともしなかった
そんなことより
そんなひとりのことより
3年間一緒にすごしてきた仲間たちのほうが 必要だと思ったから・・・
本当に時が経つのは早いもので
受験も間近になっていた。
合格率80パーセント といわれてもやはり
ものすごい不安で
いや、別に夜寝られないとか そういうのはなかったけど・・・笑
それからまもなく 私立の推薦入試・合格発表
続々と合格していって すっかりくつろぎモードの仲間をみて
うらやましいな〜とかおもっていた。
すっかり あいつのことは意識していなかった
受験に悩まされ 受験に救われた
人生で一度の高校受験は そんなこんなで 無事に終わった。
推薦入試の日は 2年生はスキー教室だった。
あたしはこんなに緊張してんのに あいつらは・・・・
とかちょっとうらやましげに思っただけで
別に胸が苦しいとかどーのは 思わなくなっていた。
それからの1週間はどーすごしたのか 覚えてない。笑
でも早く過ぎて行ったんじゃないのかな?
面接が終わったあとは 結構すがすがしくて、
絶対受かったな★
とか実は思ったりしていた。笑
あたしの予想は見事に当たり
無事に 市内のトップ高に合格したのであった。
あたし含む仲良しの4人組 も見事に合格し
3人ともずいぶん前に彼氏と別れて みんなフリーだったため
みんなで遊びまわった。
まだ一般は終わってないから 派手には遊びまわれなかったけど
受験が終わったあとの爽快さは 結構なものだった。
早く高校生になりたい。なりたい。
そんなことばっかり考えて いた。
気がつけば一般受験も終わり、
みなそれぞれ進路が定まった。
あたしの中学校生活は 残すところ あと10日ほどとなった。
卒業する という実感が まるでなかった。
今年は結構みんなばらばらな進路なので
本当に 卒業したら一回も会えなくなる人とかいると思う。
友達と 「もうこの帰り道もあとすこしなんだねー」
とかいいながら
ああ そうなんだ・・・
とかたいした実感もわかないで この先
自分にどんな未来が訪れるかも知らないで
ただ まだ胸に少しだけ残るわだかまりの火が
完全に消えていると思い込んでいた。
そのときはまだきっと 少しばかり 残っていたんだと思う。
でも あたしは気づかなかった
気づこうともしなかった
そんなことより
そんなひとりのことより
3年間一緒にすごしてきた仲間たちのほうが 必要だと思ったから・・・
2学期
ついに受験シーズン到来 というわけでもなく
普段どおりの学校生活が始まった。
夏休みという長い間の中で
あたしのあいつへの気持ちは次第に薄れていっていた。
今はただ、 修学旅行への期待でいっぱいだった。
廊下でも どこでも あいつの姿は見かけなくなった。
というか あたしが結構 避けていた。
会わないように必死だった。
あいつのことを あきらめるように 必死だった。
それから 修学旅行も終わり 何気ない毎日が過ぎていった。
味のない毎日 だった。
合唱祭では、体育祭のリベンジを見事果たし、
クラスも団結が深まった。
そういう面では 学校は楽しかった。
だけど少なからず 後悔 というか
夏休み前の あの 6月にした恋
片想いをしていた頃の自分
いや、わかんないな。 もしかしたら友達の言うように
向こうも 好感を持ってくれてたのかもしれない。
何度も目が合う廊下
すれ違いざまに振る手
交わす会話 の 震える声
赤くなる頬
思い出すだけで まだ胸が苦しくて
身体の中心があったかくなる。
だけど もう日が経ちすぎていた。
もうすぐ 冬休み。
クリスマスは約束していた友達にドタキャンされ
家族でいつもと変わりないクリスマスを過ごした。
受験生だからしかたないかもしれないけど
もう15歳なんですけど・・・汗
志望校は決まってる。
推薦で合格・・・多分出来るだろう っていわれた。
早く高校生になりたい。
そう思っていた。
高校いって かっこいい人見つけて
彼氏作って たのしい毎日にするんだって
そう思っていた。
早くあいつのこと忘れるために
友達に 他に好きな人出来たって言って
勉強もろくにしないで 遊びもろくにしないで
ただただ 早く こんな思いは忘れられますようにって
願ってた。
ついに受験シーズン到来 というわけでもなく
普段どおりの学校生活が始まった。
夏休みという長い間の中で
あたしのあいつへの気持ちは次第に薄れていっていた。
今はただ、 修学旅行への期待でいっぱいだった。
廊下でも どこでも あいつの姿は見かけなくなった。
というか あたしが結構 避けていた。
会わないように必死だった。
あいつのことを あきらめるように 必死だった。
それから 修学旅行も終わり 何気ない毎日が過ぎていった。
味のない毎日 だった。
合唱祭では、体育祭のリベンジを見事果たし、
クラスも団結が深まった。
そういう面では 学校は楽しかった。
だけど少なからず 後悔 というか
夏休み前の あの 6月にした恋
片想いをしていた頃の自分
いや、わかんないな。 もしかしたら友達の言うように
向こうも 好感を持ってくれてたのかもしれない。
何度も目が合う廊下
すれ違いざまに振る手
交わす会話 の 震える声
赤くなる頬
思い出すだけで まだ胸が苦しくて
身体の中心があったかくなる。
だけど もう日が経ちすぎていた。
もうすぐ 冬休み。
クリスマスは約束していた友達にドタキャンされ
家族でいつもと変わりないクリスマスを過ごした。
受験生だからしかたないかもしれないけど
もう15歳なんですけど・・・汗
志望校は決まってる。
推薦で合格・・・多分出来るだろう っていわれた。
早く高校生になりたい。
そう思っていた。
高校いって かっこいい人見つけて
彼氏作って たのしい毎日にするんだって
そう思っていた。
早くあいつのこと忘れるために
友達に 他に好きな人出来たって言って
勉強もろくにしないで 遊びもろくにしないで
ただただ 早く こんな思いは忘れられますようにって
願ってた。
明日から夏休み。
今日は、終業式だ。
明日からあいつにあえなくなるのか、と思った。
無性に心が苦しかった。
暑苦しい体育館で終業式が始まった。
校長の話など耳に入らない。
いつもならものすごく楽しみなはずの夏休みが、今回ばかりは憂鬱だ。
このまま時がとまればいいのに。
3年生は授業数が足りないため、終業式が終わっても3日間授業があった。
もしかすると、あいつのいるサッカー部の夏休み練が、その授業日に重なるかも!
と、わくわくしていたが、そんなこともなく、
我に返り、今は部活に集中、ということを再確認した。
そんな部活も無事に引退し、晴れて自由の身になった、と思ったのだが、
すっかり忘れていた、あたしは一応受験生。
ということで、このあとすぐ、塾の夏期講習に縛られることになる。
そのころ、よくつるんでいた3人の友達には、みんな彼氏がいた。
フリーはあたしだけ、ということになったので、
つるむのは嫌になった。
まあ、あたしが何もしないのがいけないんだけどね。
なにをするわけでもなく、夏休みは次第に少なくなっていき、
とうとう終わってしまった。
今日は、終業式だ。
明日からあいつにあえなくなるのか、と思った。
無性に心が苦しかった。
暑苦しい体育館で終業式が始まった。
校長の話など耳に入らない。
いつもならものすごく楽しみなはずの夏休みが、今回ばかりは憂鬱だ。
このまま時がとまればいいのに。
3年生は授業数が足りないため、終業式が終わっても3日間授業があった。
もしかすると、あいつのいるサッカー部の夏休み練が、その授業日に重なるかも!
と、わくわくしていたが、そんなこともなく、
我に返り、今は部活に集中、ということを再確認した。
そんな部活も無事に引退し、晴れて自由の身になった、と思ったのだが、
すっかり忘れていた、あたしは一応受験生。
ということで、このあとすぐ、塾の夏期講習に縛られることになる。
そのころ、よくつるんでいた3人の友達には、みんな彼氏がいた。
フリーはあたしだけ、ということになったので、
つるむのは嫌になった。
まあ、あたしが何もしないのがいけないんだけどね。
なにをするわけでもなく、夏休みは次第に少なくなっていき、
とうとう終わってしまった。
でも、人生とはうまくいかないもので、
好きだと確信したとたんから、あいつに会う機会がグッと減った。
そうそう、あいつのことを絵里子にはなしたら
びっくりしてたけど、喜んでいたし、別に変だとか言わなかった。
偏見があったのは結局あたしだけで、
ほかの友達に話したら、むしろ、うらやましがられたほどだった。
”年下”という響きがいいのだそう。
あたしは別にそれ目当てで好きになったわけではないのだけど・・・汗
でもやっぱり、歳の差は気になる。
たかが1歳差、されど1歳差。
あたしたち3年生の教室は2階にあって、
あいつのいる2年生の教室は3階。
この、少しの”差”が、今のあたしにとってはものすごく苦しい。
授業なんかまったく耳に入らなくて、受験生という立場なんてまったく忘れていた。
季節はもう、夏本番になっていた。
期末テストも、気づいたら終わっていて、散々な結果だった。
・・・・・・・・・・まあ、2学期頑張ればいいや。
とか思っていた。
後もう少しで、部活も引退する。
だから、勉強も恋も、ひとまず休憩しよう。
そうおもったあたしは
廊下ですれ違ったあいつに手を振らないようにした。
それが凶と出たのか、吉と出たのか、
未だにわからないけど、
2つのことはいっぺんにできないのだと思ったあたしは、
あいつへの感情を断ち切ろうとしていた。
それはやっぱり、心のどこかで、”年下”という偏見を持っていたからだと思う。
好きだと確信したとたんから、あいつに会う機会がグッと減った。
そうそう、あいつのことを絵里子にはなしたら
びっくりしてたけど、喜んでいたし、別に変だとか言わなかった。
偏見があったのは結局あたしだけで、
ほかの友達に話したら、むしろ、うらやましがられたほどだった。
”年下”という響きがいいのだそう。
あたしは別にそれ目当てで好きになったわけではないのだけど・・・汗
でもやっぱり、歳の差は気になる。
たかが1歳差、されど1歳差。
あたしたち3年生の教室は2階にあって、
あいつのいる2年生の教室は3階。
この、少しの”差”が、今のあたしにとってはものすごく苦しい。
授業なんかまったく耳に入らなくて、受験生という立場なんてまったく忘れていた。
季節はもう、夏本番になっていた。
期末テストも、気づいたら終わっていて、散々な結果だった。
・・・・・・・・・・まあ、2学期頑張ればいいや。
とか思っていた。
後もう少しで、部活も引退する。
だから、勉強も恋も、ひとまず休憩しよう。
そうおもったあたしは
廊下ですれ違ったあいつに手を振らないようにした。
それが凶と出たのか、吉と出たのか、
未だにわからないけど、
2つのことはいっぺんにできないのだと思ったあたしは、
あいつへの感情を断ち切ろうとしていた。
それはやっぱり、心のどこかで、”年下”という偏見を持っていたからだと思う。
かろうじてその言葉は聞き取れた。
避難訓練ねぇ・・
を!?
ってことは会えるチャンス?
って何考えてんのあたし・・・
本当おかしい。
そんなこと考えてるうちに、
お決まりのサイレンが流れ出して、「すぐに校庭に非難」
とかいうのに仕方なくしたがって、校庭に出た。
6月の日差しは結構強くて、
「太陽なんて嫌いだ。」
って一言つぶやいた。
「なんで?」
振り向くとまたあいつがいた。
「だって・・やけるじゃん。」
顔が赤くなるのを感じた。
なにしてんの・・自分・・
ばれないように隠すのが必死だった。
「俺は好きだけどなあ・・」
って言ったのを聞いて、何を想像したんだかあたし、
もっともっと顔、赤くなった気がした。
あいつが好きって言ってるのは間違いなく太陽なんだよ?笑
開き直って、あいつの目を見た。
「気、あわないんかな?笑」
「そんなことないんじゃない?」
即答してくれたことが素直にうれしかった。
やっぱりあたし・・あいつのこと、好きなんだ。
確信。
絵里子に言わなきゃ。
この暑い日差しの中行われた避難訓練後の副校長の長ーいお話。
あたしはそんなのそっちのけで、左斜め後ろを横目で見ようと必死だった。
2年生がいる方向を。
はなしがやっと終わった。
「3年生から教室に戻りなさい。」
その言葉を聞いたあたしはすかさず立ち上がり、
2年生の・・・あいつのほうを向いた。
そして、手を振った。
またしても‘きょとん’とした顔をしながらも、
すぐに手を振るあいつ。
やばいな。完全に・・・
惚れた。
避難訓練ねぇ・・
を!?
ってことは会えるチャンス?
って何考えてんのあたし・・・
本当おかしい。
そんなこと考えてるうちに、
お決まりのサイレンが流れ出して、「すぐに校庭に非難」
とかいうのに仕方なくしたがって、校庭に出た。
6月の日差しは結構強くて、
「太陽なんて嫌いだ。」
って一言つぶやいた。
「なんで?」
振り向くとまたあいつがいた。
「だって・・やけるじゃん。」
顔が赤くなるのを感じた。
なにしてんの・・自分・・
ばれないように隠すのが必死だった。
「俺は好きだけどなあ・・」
って言ったのを聞いて、何を想像したんだかあたし、
もっともっと顔、赤くなった気がした。
あいつが好きって言ってるのは間違いなく太陽なんだよ?笑
開き直って、あいつの目を見た。
「気、あわないんかな?笑」
「そんなことないんじゃない?」
即答してくれたことが素直にうれしかった。
やっぱりあたし・・あいつのこと、好きなんだ。
確信。
絵里子に言わなきゃ。
この暑い日差しの中行われた避難訓練後の副校長の長ーいお話。
あたしはそんなのそっちのけで、左斜め後ろを横目で見ようと必死だった。
2年生がいる方向を。
はなしがやっと終わった。
「3年生から教室に戻りなさい。」
その言葉を聞いたあたしはすかさず立ち上がり、
2年生の・・・あいつのほうを向いた。
そして、手を振った。
またしても‘きょとん’とした顔をしながらも、
すぐに手を振るあいつ。
やばいな。完全に・・・
惚れた。
次の日、親友の絵里子に好きな人を聞かれた。
親友だけど・・・やっぱ、年下が気になってる、なんていえなくって、
適当に・・・性格が良いかなあ、とか思った男子の名前を言ったら、
非常に喜ばれまして。
絵里子が言うには、
「葵に好きな人ができたなんてめっちゃうれしい!!」
とのこと。
すごい罪悪感。
やっぱり絵里子に嘘つくのはやめればよかったなあ・・って
今更後悔しても遅かった。
まあそんなわけで、事実上、あたしの好きな人は、
クラスメイトの「柳」ということになってしまった。
お昼になって、放送当番だったから放送室のある3階にいった。
実はこの階、3階は2年生の教室がある階。
そんなことも忘れて放送時間に遅れまいと、必死に階段登って全力疾走していた。
「こんにちわー!」
ふと前を見ると元気に挨拶する、あいつ。
うわっ!!!!!
「礼儀いいじゃん!」
そーいって、あいつの背中を思いっきりたたいてやった。笑
やっっば・・・
今顔、変じゃなかったかなあ?
そのことばっか気になって、香織の話もろくに聞けなかった。笑
「今日避難訓練あるんだって。」
親友だけど・・・やっぱ、年下が気になってる、なんていえなくって、
適当に・・・性格が良いかなあ、とか思った男子の名前を言ったら、
非常に喜ばれまして。
絵里子が言うには、
「葵に好きな人ができたなんてめっちゃうれしい!!」
とのこと。
すごい罪悪感。
やっぱり絵里子に嘘つくのはやめればよかったなあ・・って
今更後悔しても遅かった。
まあそんなわけで、事実上、あたしの好きな人は、
クラスメイトの「柳」ということになってしまった。
お昼になって、放送当番だったから放送室のある3階にいった。
実はこの階、3階は2年生の教室がある階。
そんなことも忘れて放送時間に遅れまいと、必死に階段登って全力疾走していた。
「こんにちわー!」
ふと前を見ると元気に挨拶する、あいつ。
うわっ!!!!!
「礼儀いいじゃん!」
そーいって、あいつの背中を思いっきりたたいてやった。笑
やっっば・・・
今顔、変じゃなかったかなあ?
そのことばっか気になって、香織の話もろくに聞けなかった。笑
「今日避難訓練あるんだって。」
それでその日もまた、委員会があった。
んで、その委員会の担当の教師があいつのクラスの担任だったりして、
あいつが普段使ってる教室に入った。
この前までは何も意識しなかったこの教室。
ちょっと、あいつが普段どこに座ってるのかなー・・・とか
探してみたりして
なんか、乙女チックじゃん?自分。
恋なんてしたの本当久しぶりで、
まあ、まだ恋なのかはわからないけど・・・笑
本当楽しくて楽しくて仕方なかった。
委員会も終わりに近づいてきて、
早く部活行きたいなーとかおもってたとき、
香織が、「葵、じゅん君いるよー」
とか、すっごい香織にしては(ごめん香織)気の利くことを言ってくれた。
香織はすっごい鈍感なほうだから、ただ何となく言ったんだとおもうけど。
とりあえず、教室のドアの窓越しだったから、手を振ってみた。
すっごいきょとんとしてるあいつの顔がかわいくて、
笑顔になってしまった。(と、おもう。
それで、振り返してくれた。
久々にどきどきできた。
やっぱ恋なのかなあ・・・って、
ちょっと、気づいてきた。
でもやっぱり年下は恋愛対象外かな、とかおもってたんだ。
んで、その委員会の担当の教師があいつのクラスの担任だったりして、
あいつが普段使ってる教室に入った。
この前までは何も意識しなかったこの教室。
ちょっと、あいつが普段どこに座ってるのかなー・・・とか
探してみたりして
なんか、乙女チックじゃん?自分。
恋なんてしたの本当久しぶりで、
まあ、まだ恋なのかはわからないけど・・・笑
本当楽しくて楽しくて仕方なかった。
委員会も終わりに近づいてきて、
早く部活行きたいなーとかおもってたとき、
香織が、「葵、じゅん君いるよー」
とか、すっごい香織にしては(ごめん香織)気の利くことを言ってくれた。
香織はすっごい鈍感なほうだから、ただ何となく言ったんだとおもうけど。
とりあえず、教室のドアの窓越しだったから、手を振ってみた。
すっごいきょとんとしてるあいつの顔がかわいくて、
笑顔になってしまった。(と、おもう。
それで、振り返してくれた。
久々にどきどきできた。
やっぱ恋なのかなあ・・・って、
ちょっと、気づいてきた。
でもやっぱり年下は恋愛対象外かな、とかおもってたんだ。
次の日、体育祭だった。
うちのクラスは、最終種目(これによってほとんど勝敗が決まる
だけは自信があった。
ほかのクラスからもうらやましがられてたし、
これは優勝できるな、なんて軽く考えてた。
だけど現実は厳しくて、
あたし達には0%の勝利への希望しかなくなってた。
それでも必死に走ったよ。
頑張ったから、頑張った分だけ悔しかったんだ。
この種目とかのことは詳しくは説明しないけど、とにかく悔しかった。
そして、最後ゴールテープと、ピストルの音、
感動的な拍手とともに、あたし達はゴールした。
そりゃあもう、泣きまくった。
まだ全体の結果が発表されたわけでもなくて、
体育祭が終わったわけでもない。
でも、負けを確信できてしまった。
散々泣いた後、また、放送委員会は仕事があった。
後片付け。
そんなこと絶対にする気に慣れなくて、
テントが片付けられている隅っこで一人、泣いていた。
同じクラスの子も、ほとんどが泣いていた。
そんな中、誰かがあたしに話しかけてきた。
「なんで泣いてんの?」
ぁ、あいつだ・・・。
「負けたから?」
その言葉がすっごい刺さった。いや、貫通した。
負け、認めたくなかったんだよね・・・。
「うっさいなー。そうだよ!」
馬鹿みたい。後輩にからかわれてやんの。
なんか色々とむかついたからそいつにあたってみたんだ。
殴った。殴りましたねー。笑
なんか、そんなことしてるうちに、だんだん笑えてきて、
悲しくなくなった。
よかったのかなぁ。
それが、5月の終わりの出来事。
気がつけば体育祭が終わってもう一週間がたとうとしていた。
隣のクラスで体育祭の実行委員会のまとめみたいのをやっていた。
ただ、そこにいた体育教師(部活の顧問)に用があったからいった。
まぁ、そしたらそこにいたわけですよ。あいつが。
あの、「声が高いむかつく後輩」
だから、ブレスレット?みたいのを奪ったりして、
いぢめてたり。笑
少しじゃれたりしてた。
なんか久しぶりに男子といて楽しいって思えたやつなんだよね、
こいつ。
そのときぐらいから、なにかと、・・・その後輩のことが
気になり・・・だしたんだとおもう。
うちのクラスは、最終種目(これによってほとんど勝敗が決まる
だけは自信があった。
ほかのクラスからもうらやましがられてたし、
これは優勝できるな、なんて軽く考えてた。
だけど現実は厳しくて、
あたし達には0%の勝利への希望しかなくなってた。
それでも必死に走ったよ。
頑張ったから、頑張った分だけ悔しかったんだ。
この種目とかのことは詳しくは説明しないけど、とにかく悔しかった。
そして、最後ゴールテープと、ピストルの音、
感動的な拍手とともに、あたし達はゴールした。
そりゃあもう、泣きまくった。
まだ全体の結果が発表されたわけでもなくて、
体育祭が終わったわけでもない。
でも、負けを確信できてしまった。
散々泣いた後、また、放送委員会は仕事があった。
後片付け。
そんなこと絶対にする気に慣れなくて、
テントが片付けられている隅っこで一人、泣いていた。
同じクラスの子も、ほとんどが泣いていた。
そんな中、誰かがあたしに話しかけてきた。
「なんで泣いてんの?」
ぁ、あいつだ・・・。
「負けたから?」
その言葉がすっごい刺さった。いや、貫通した。
負け、認めたくなかったんだよね・・・。
「うっさいなー。そうだよ!」
馬鹿みたい。後輩にからかわれてやんの。
なんか色々とむかついたからそいつにあたってみたんだ。
殴った。殴りましたねー。笑
なんか、そんなことしてるうちに、だんだん笑えてきて、
悲しくなくなった。
よかったのかなぁ。
それが、5月の終わりの出来事。
気がつけば体育祭が終わってもう一週間がたとうとしていた。
隣のクラスで体育祭の実行委員会のまとめみたいのをやっていた。
ただ、そこにいた体育教師(部活の顧問)に用があったからいった。
まぁ、そしたらそこにいたわけですよ。あいつが。
あの、「声が高いむかつく後輩」
だから、ブレスレット?みたいのを奪ったりして、
いぢめてたり。笑
少しじゃれたりしてた。
なんか久しぶりに男子といて楽しいって思えたやつなんだよね、
こいつ。
そのときぐらいから、なにかと、・・・その後輩のことが
気になり・・・だしたんだとおもう。
あれはまだ涼しい頃だったなあ
あたしはまだ何にも考えてなくて
ただ明日に控えた体育祭の準備を楽しんでいた
後でこんなに苦しいとは知らずに
恋したい!とかいいながら ふざけてた。
あいつと最初に話したのは体育祭の一日前。
委員会に入ってたあたしは部活を抜け出して、
体育祭の準備という肩書きで、まぁ、つまり
部活をやりたくないがためにサボってたようなものだった。汗
放送委員会は3年生だけが仕事のはずだった。
なのに1年のさらさらロングヘアーの女の子が、
「あたしも手伝います!」
とかいって、何気に3年生の中に入ってた。
その態度が気に入らなくて香織はすごくテンション低かった。
後で知ったけど、その「さらさらロングヘアーの女の子」の名前も
香織だった。これは単なる偶然だけど。
ためしに曲流したり、アナウンスしたり。
ぶっちゃけすっごいふざけてたし、
アナウンスとか最悪だったとおもう。汗
そんでそのとき、あいつが居たんだ。
あいつは実行委員で、ずっとそこら辺うろうろしてた。
最初にあたしが注目したのはあいつのこの発言だった。
「前田君声高ーい!」
なんだこいつ。
お前のほうが確実に前田(クラスメイト)より声たけーよ!!!
「いや、君のほうが高くない?笑」
何にも考えずにこんな言葉が口から出ていった。
ちょっと以上にびっくりした。
だって人見知りするはずのあたしが、見ず知らずの後輩に突っ込みいれてるよ?!
「そーだけどー、これから声変わりするから!!!」
ってノリ良いなあw笑
そんな感じで最初の会話しゅーりょー。
とおもったらあいつだよ、あいつが調子乗ってる。1年の香織。
「先パぁイーvやめてくださいよぉーw」
うっわー
最悪。
こーゆーの男子はどうなんでしょうかねー・・・汗
3年の香織なんてテンションまた下がってる様子。
周りの女子もドン引き。
『せんぱぁーいvやめてくださぃよぉーwだって!!』
前を向くとそこにいたのはまぎれもなくあいつ。
なに、その下手な物まねは。笑
つかさず1年の香織が、「じゅんくんやめてくださいーw」
だって。肝。
へえ、「じゅん」ってゆーんだ。あの声の高い後輩は。
そんな風におもった。と、おもう。
それから部活に戻った。
部活では、1年の香織がむかついてむかついて仕方なかった。
ま、そのことしか頭になかったってゆーことかな。
あたしはまだ何にも考えてなくて
ただ明日に控えた体育祭の準備を楽しんでいた
後でこんなに苦しいとは知らずに
恋したい!とかいいながら ふざけてた。
あいつと最初に話したのは体育祭の一日前。
委員会に入ってたあたしは部活を抜け出して、
体育祭の準備という肩書きで、まぁ、つまり
部活をやりたくないがためにサボってたようなものだった。汗
放送委員会は3年生だけが仕事のはずだった。
なのに1年のさらさらロングヘアーの女の子が、
「あたしも手伝います!」
とかいって、何気に3年生の中に入ってた。
その態度が気に入らなくて香織はすごくテンション低かった。
後で知ったけど、その「さらさらロングヘアーの女の子」の名前も
香織だった。これは単なる偶然だけど。
ためしに曲流したり、アナウンスしたり。
ぶっちゃけすっごいふざけてたし、
アナウンスとか最悪だったとおもう。汗
そんでそのとき、あいつが居たんだ。
あいつは実行委員で、ずっとそこら辺うろうろしてた。
最初にあたしが注目したのはあいつのこの発言だった。
「前田君声高ーい!」
なんだこいつ。
お前のほうが確実に前田(クラスメイト)より声たけーよ!!!
「いや、君のほうが高くない?笑」
何にも考えずにこんな言葉が口から出ていった。
ちょっと以上にびっくりした。
だって人見知りするはずのあたしが、見ず知らずの後輩に突っ込みいれてるよ?!
「そーだけどー、これから声変わりするから!!!」
ってノリ良いなあw笑
そんな感じで最初の会話しゅーりょー。
とおもったらあいつだよ、あいつが調子乗ってる。1年の香織。
「先パぁイーvやめてくださいよぉーw」
うっわー
最悪。
こーゆーの男子はどうなんでしょうかねー・・・汗
3年の香織なんてテンションまた下がってる様子。
周りの女子もドン引き。
『せんぱぁーいvやめてくださぃよぉーwだって!!』
前を向くとそこにいたのはまぎれもなくあいつ。
なに、その下手な物まねは。笑
つかさず1年の香織が、「じゅんくんやめてくださいーw」
だって。肝。
へえ、「じゅん」ってゆーんだ。あの声の高い後輩は。
そんな風におもった。と、おもう。
それから部活に戻った。
部活では、1年の香織がむかついてむかついて仕方なかった。
ま、そのことしか頭になかったってゆーことかな。