6月の片恋

2005年7月20日 連載
次の日、体育祭だった。

うちのクラスは、最終種目(これによってほとんど勝敗が決まる

だけは自信があった。

ほかのクラスからもうらやましがられてたし、

これは優勝できるな、なんて軽く考えてた。

だけど現実は厳しくて、

あたし達には0%の勝利への希望しかなくなってた。

それでも必死に走ったよ。

頑張ったから、頑張った分だけ悔しかったんだ。

この種目とかのことは詳しくは説明しないけど、とにかく悔しかった。

そして、最後ゴールテープと、ピストルの音、

感動的な拍手とともに、あたし達はゴールした。

そりゃあもう、泣きまくった。

まだ全体の結果が発表されたわけでもなくて、

体育祭が終わったわけでもない。

でも、負けを確信できてしまった。

 
 
散々泣いた後、また、放送委員会は仕事があった。

後片付け。

そんなこと絶対にする気に慣れなくて、

テントが片付けられている隅っこで一人、泣いていた。

同じクラスの子も、ほとんどが泣いていた。

そんな中、誰かがあたしに話しかけてきた。

「なんで泣いてんの?」

ぁ、あいつだ・・・。

「負けたから?」

その言葉がすっごい刺さった。いや、貫通した。

負け、認めたくなかったんだよね・・・。

「うっさいなー。そうだよ!」

馬鹿みたい。後輩にからかわれてやんの。

なんか色々とむかついたからそいつにあたってみたんだ。

殴った。殴りましたねー。笑

なんか、そんなことしてるうちに、だんだん笑えてきて、

悲しくなくなった。

よかったのかなぁ。

 
 
 
それが、5月の終わりの出来事。

気がつけば体育祭が終わってもう一週間がたとうとしていた。

隣のクラスで体育祭の実行委員会のまとめみたいのをやっていた。

ただ、そこにいた体育教師(部活の顧問)に用があったからいった。

まぁ、そしたらそこにいたわけですよ。あいつが。

あの、「声が高いむかつく後輩」


だから、ブレスレット?みたいのを奪ったりして、

いぢめてたり。笑

少しじゃれたりしてた。

なんか久しぶりに男子といて楽しいって思えたやつなんだよね、

こいつ。

 
 
そのときぐらいから、なにかと、・・・その後輩のことが

気になり・・・だしたんだとおもう。

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