6月の片恋

2006年3月30日 連載
明日から夏休み。

今日は、終業式だ。

明日からあいつにあえなくなるのか、と思った。

無性に心が苦しかった。


暑苦しい体育館で終業式が始まった。

校長の話など耳に入らない。

いつもならものすごく楽しみなはずの夏休みが、今回ばかりは憂鬱だ。

このまま時がとまればいいのに。

3年生は授業数が足りないため、終業式が終わっても3日間授業があった。

もしかすると、あいつのいるサッカー部の夏休み練が、その授業日に重なるかも!

と、わくわくしていたが、そんなこともなく、

我に返り、今は部活に集中、ということを再確認した。


そんな部活も無事に引退し、晴れて自由の身になった、と思ったのだが、

すっかり忘れていた、あたしは一応受験生。

ということで、このあとすぐ、塾の夏期講習に縛られることになる。


そのころ、よくつるんでいた3人の友達には、みんな彼氏がいた。

フリーはあたしだけ、ということになったので、

つるむのは嫌になった。

まあ、あたしが何もしないのがいけないんだけどね。

なにをするわけでもなく、夏休みは次第に少なくなっていき、

とうとう終わってしまった。

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