6月の片恋

2006年7月16日 連載
2学期

ついに受験シーズン到来 というわけでもなく

普段どおりの学校生活が始まった。

夏休みという長い間の中で 

あたしのあいつへの気持ちは次第に薄れていっていた。

今はただ、 修学旅行への期待でいっぱいだった。

廊下でも どこでも あいつの姿は見かけなくなった。

というか あたしが結構 避けていた。

会わないように必死だった。

あいつのことを あきらめるように 必死だった。

それから 修学旅行も終わり 何気ない毎日が過ぎていった。

味のない毎日 だった。


合唱祭では、体育祭のリベンジを見事果たし、

クラスも団結が深まった。

そういう面では 学校は楽しかった。

だけど少なからず 後悔 というか

夏休み前の あの 6月にした恋

片想いをしていた頃の自分

いや、わかんないな。 もしかしたら友達の言うように

向こうも 好感を持ってくれてたのかもしれない。

何度も目が合う廊下 

すれ違いざまに振る手

交わす会話 の 震える声

赤くなる頬

思い出すだけで まだ胸が苦しくて

身体の中心があったかくなる。

だけど もう日が経ちすぎていた。

もうすぐ 冬休み。

クリスマスは約束していた友達にドタキャンされ

家族でいつもと変わりないクリスマスを過ごした。

受験生だからしかたないかもしれないけど

もう15歳なんですけど・・・汗

志望校は決まってる。

推薦で合格・・・多分出来るだろう っていわれた。

早く高校生になりたい。

そう思っていた。

高校いって かっこいい人見つけて

彼氏作って たのしい毎日にするんだって

そう思っていた。

早くあいつのこと忘れるために

友達に 他に好きな人出来たって言って

勉強もろくにしないで 遊びもろくにしないで

ただただ  早く こんな思いは忘れられますようにって

願ってた。

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